放射線治療開始
1991.11.18〜1991.12.16（全脳20回 30.5グレイ）
手術の後の生検で、やはり悪性腫瘍であると確認された。
髄芽腫の診断。
この腫瘍には放射線がよくきくとのことで、再発防止のために
傷口が快復し次第放射線治療をすることになった。
（注・今は3歳以下の子どもには放射線治療は
しないようです。）
放射線は指定の場所以外にあたると危険なので、
照射する場所を決めるのに放射線科の診察を受けた。
そのときも薬で寝かせてからつれていき、いろいろ動かしたりしてから
頭や耳の横あたりに、黒いマジックみたいなもので印をつけられた。
頭には全部で20回照射することになった。
月曜から金曜までの5日間、照射して、土日はお休みだった。
お昼ご飯のあと、睡眠剤トリクロ
（匂いだけ甘くて実はすごく苦い）を飲ませ、
睡眠坐薬も入れてから地下のコバルト室へつれていく。
セリカを寝かせるのが私の仕事。
昼寝の時間帯１時からがいつもセリカの番だった。
寝る時間が多少ずれても、子供を優先していれてくれて、
起きないように部屋を暗くしてくれたり
セリカ専用の布団をかしてくれて、
体がずれないようにしてくれたり、
放射線技師さんには、本当に お世話になった。
この場をかりてお礼を言いたい。
コバルト照射はあっというまに終わる。
終ったら部屋に連れて帰り、ベッドに寝かせるが、
3時間はたっぷり眠っていた。
今なら苦労せずにＭＲでもＣＴでも撮れますよ〜と
冗談がでるくらいになった。
91.11.28 照射開始から10日目ごろ。まだ髪の毛もあり元気。
91.11.29 長女の三歳の誕生日を病院でお祝いした。
セリカの手がケーキにのびる。。
